ブックメーカーの予想システムを考えることはそのまま勝敗に直結します。数字をいろいろと扱うことになりますので簡単ではないかもしれませんが、オッズの数字から見えてくるものは非常に多いからです。とくに、スポーツならスポーツで、全く同じ試合において、複数のブックメーカーのオッズを比較してみるというのは非常に勉強になります。

日本の公営競技では、そもそも賭けの主催者に相当する者が複数存在するというようなことがありませんから、複数を比較するということができません。そのためあまり馴染みがないことかもしれませんが、欧米の複数のメーカー間では、当然のように同じ試合を扱っていて、しかもそのオッズは完全には一致しないことが普通です。

このオッズというのは、日本の公営競技ではいわば人気投票そのものです。多くの人が買えばそのオッズは下がり、あまり買う人がいないと上がります。しかしブックメーカーにおいては基本的に人気投票ではありません。メーカー自身、主催者自身が設定しており、買う人が多いか少ないかによって変動することは原則的にありえません。つまり、複数の主催者自身の勝ち負けに対する予想が如実に反映されているということになるのです。